- 吉田松陰の肖像画をもとに愛用の小刀を再現
己の信念を貫き優れた人材を育てた若き思想家の魂が宿る
- 幕末の思想家として、また明治維新の精神を育てた教育者として知られる吉田松陰。2015年の大河ドラマにも登場し、その生き方に改めて注目が集まっている。本品は山口県文書館所蔵の肖像画に描かれている小刀を外見上摸して制作されたものである。旅好きであったという松陰が常に腰に差し、愛用したであろう小刀。今では失われてしまった歴史上の逸品を、刃物の産地として名を馳せる岐阜県関市の職人が、丹精こめて制作。手にすれば志し半ばで散っていった幕末藩士の熱い想いが伝わってくるようだ。
※模造刀です。刃付けは施されていません。
●サイズ/全長71.5×刃渡り45cm
●材質/亜鉛合金ダイキャスト(クロームメッキ)、天然木(ウレタン塗装)、樹脂、人絹
●日本製
●重さ/750g
吉田松陰
幕末の長州藩士である吉田松陰は、アヘン戦争をきっかけに西洋兵学を学ぶために佐久間象山に師事。先進的な西洋文化に深く感化され、幕府や藩の掟を数々破り幽閉処分となる。この際に開設されたのが松下村塾で、わずか2年あまりの短い期間ではあるが、自らの信念に基づいた熱心な指導により、大変優れた門下生を輩出した。代表的な人物としては奇兵隊創始者・高杉晋作、その高杉と双璧をなした秀才・久坂玄瑞、松下村塾三秀・吉田稔磨、松下村塾四天王・入江九一、後の内閣総理大臣・伊藤博文、山県有朋など錚々たる顔ぶれであった。松蔭は日米修好通商条約の締結に反対し、時の老中首座・間壁詮勝の暗殺を計画するも失敗し、1859年、享年30歳の若さでこの世を去った。